こんにちは。
心理カウンセラー 神木春人です。
今日は、「つい私なんて……」と自分をネガティブに思ってしまう経験をしている方に、お話をしたいと思います。
その「私なんて」は、あなたが本当に感じていることではありません
「どうせ私なんて……」
そう口にするとき、その言葉は、まるであなたの心の奥底から湧き出た本当の気持ちのように感じるかもしれません。
しかし、それはもしかすると、あなたが過去の経験から無意識のうちに作り上げた、「思い込み」という名の重い鎖なのかもしれません。
あなた自身は、もっと輝くことができると、心は知っています。
ただ、その輝きを覆い隠しているのが、「私なんて」という否定的な言葉や感情なのです。
これらは、潜在意識の中に深く根付いてしまっていることが多く、どれだけ「変わりたい」と意識しても、なかなか手放すことが難しいのです。
なぜ「私なんて」と考えてしまうのでしょうか?

「私なんて……」という言葉が生まれる背景には、あなたの潜在意識に深く刻まれた、過去の記憶が関係しています。
たとえば、子供の頃に褒められた経験が少なかったり、誰かと比較されて自信をなくしたりした経験はありませんか?
私たちは、過去の経験からさまざまなことを学び、自分なりの「物差し」を作り上げて生きています。
もしその「物差し」が、「私は価値がない」という前提で作られてしまったら、どんなに素晴らしい出来事が起こっても、それを素直に受け取ることができなくなってしまうのです。
この「物差し」は、あなたの意識できる領域、つまり顕在意識のさらに奥にある潜在意識に存在しています。
潜在意識は、あなたの行動や感情のほとんどを司っています。
だからこそ、頭では「大丈夫」だと思っていても、心の奥底で「私なんて」という声が聞こえてきてしまうのです。
「私なんて」の呪いを解いたAさんの話
ここに、長年「私なんて」という思いに苦しんできた、ある女性Aさんの話があります。
Aさんは、いつも周りの人の意見を優先し、自分の意見を言うのが苦手でした。
職場でも「私なんて、たいした意見はないから」と、自分のアイデアを話すのをためらい、誰かが困っていても「私なんかが手伝ったら、かえって迷惑かも」と、一歩踏み出すことができませんでした。
しかし、潜在意識を扱うセッションを通じて、Aさんは自分が幼い頃に「お姉ちゃんなんだから、もっと我慢しなさい」と言われ続けた経験が、「自分は、周りの人のためにならない存在だ」という思い込みを潜在意識に植え付けていたことに気づきました。
その思い込みに気づき、セッションでその感情を解放していくことで、Aさんは徐々に変化し始めました。
最初は小さな一歩でしたが、職場で自分の意見を口にしたり、困っている同僚に「大丈夫?」と声をかけたりすることができるようになったのです。
「私なんて」という言葉は、自分自身をがんじがらめに縛りつける呪いのようなもの。
しかし、その呪いは、潜在意識にある本当の気持ちに気づくことで、解くことができるのです。
あなたの人生は、あなたが主役です
「私なんて」と口にするとき、それはあなたが、あなたの人生を脇役として生きている証拠です。
でも、あなたの人生の主役は、あなた自身です。
そして、その主役の座を取り戻す鍵は、あなたの潜在意識の中にあります。
もしあなたが、長年の「私なんて」から解放され、自分らしく輝く人生を歩みたいと願うなら、潜在意識と向き合うことが、その第一歩となるでしょう。
潜在意識を変えることで、あなたはもっと軽やかに、そしてあなたらしく生きることができるのです。
一歩踏み出す勇気があれば、あなたは必ず変われます。
あなたの「私なんて」が、「私だからこそ」に変わっていく。
そのきっかけを、ぜひ見つけてみてください。