こんにちは。
心理カウンセラー 神木春人です。
今日は、「楽しい時間を過ごしていても、なぜか寂しさがつきまとう」という経験をしている方に、お話をしたいと思います。
なぜ、楽しいはずなのに寂しさが消えないの?
あなたは、こんなふうに思っていませんか?
「楽しい時間を過ごしているはずなのに、なぜか心が満たされない。この寂しさは、どこから来るんだろう?」
心のどこかに、ぽっかりと穴が開いたような、そんな感覚。笑っているのに、心の奥底は冷たいまま。
それは、とてもつらいことですね。
でも、安心してください。
寂しさを手放すための第一歩
寂しさを手放すためには、まず、自分の内側に意識を向けることが大切です。
多くの場合、私たちは外の世界にばかり意識を向けています。
他人からの評価、社会的な成功、物質的な豊かさ…。
それらを追い求めることで、心の隙間を埋めようとしているのかもしれません。
しかし、外の世界は常に変化し、不安定です。
一時的に心が満たされたとしても、すぐにまた寂しさが襲ってくる。
それは、根本的な解決にはならないのです。
なぜ、自分の内側に意識を向けることが大切なの?
あなたの内側には、誰にも奪うことのできない、かけがえのない宝物が眠っています。
それは、あなただけの価値観、あなただけの感性、あなただけの経験です。
それらは、あなたがこれまで生きてきた証であり、あなたをあなたたらしめている、大切な要素なのです。
しかし、私たちは、その宝物の存在に気づかず、ないがしろにしてしまうことがあります。
特に、自己肯定感が低く、他人軸で動いてきた人は、自分の内側よりも、他人の評価や期待を優先してしまう傾向があります。
自分の内側に意識を向けることは、自分自身と向き合うこと。
それは、時に苦痛を伴う作業かもしれません。
しかし、その苦痛を乗り越えた先に、本当の自分との出会いが待っています。
宝物を見つけるための練習:フォーカシング
では、具体的にどうすれば、自分の内側に意識を向けることができるのでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、「フォーカシング」という心理療法です。
フォーカシングとは、自分の身体感覚に意識を集中させることで、心の奥底にある感情や思いに気づくための方法です。
今回は、フォーカシングの簡単な練習方法を一つ、ご紹介しましょう。
1. 静かな場所で、楽な姿勢で座ります。椅子に座っても、床に座っても構いません。
2. 目を閉じて、ゆっくりと深呼吸をします。吸う息と吐く息に、意識を集中させましょう。
3. しばらく深呼吸を続けたら、身体の感覚に意識を向けます。どこか、違和感や重さを感じる場所はありませんか?
4. もし、違和感や重さを感じる場所があれば、そこに意識を集中させます。その感覚は、どんな形をしていますか?どんな色をしていますか?どんな質感ですか?
5. その感覚に、優しく問いかけてみましょう。「あなたは何を伝えようとしているの?」と。
6. すぐに答えが返ってこなくても、大丈夫です。ただ、その感覚と一緒にいるだけで、十分なのです。
7. しばらくその感覚と一緒にいたら、ゆっくりと目を開けます。
この練習を続けることで、自分の内側にある、言葉にならない感情や思いに気づくことができるようになります。
最初は難しいかもしれませんが、焦らず、ゆっくりと、自分のペースで続けてみてください。
あなたらしい幸せを見つけるために
寂しさは、あなたの心が「自分自身とつながりたい」と願っているサインです。
自分の内側に意識を向け、本当の自分と出会うことで、あなたは必ず、寂しさを手放し、自分らしい幸せを見つけることができるはずです。
もし、一人でフォーカシングを続けるのが難しいと感じたら、いつでも私に相談してください。
カウンセリングを通して、あなたが自分自身と向き合い、本当の幸せを見つけるための、お手伝いをさせていただきます。
あなたの心が、愛と喜びに満たされますように。