こんにちは。
心理カウンセラー 神木春人です。
今日は、「毒親」という名の呪いを解きたいと切実に願っている方に、お話をしたいと思います。
毒親のトラウマはどうしたらいいの?
「毒親のトラウマのせいで、毎日が生きづらい……。どうしたら、この苦しみから解放されるのかな……?」
このように感じて、出口の見えない暗闇の中をさまよっているのではないでしょうか。
自分の感情を認め、受け入れよう
毒親のトラウマを克服し、生きづらさを解消するために、たった1つの大切で、効果的な方法があります。
それはスバリ……
「自分の感情を認めて、受けれること」です。
毒親に育てられた多くの人は、ずっと否定され続けます。
「自分は全てダメだ」と刷り込まれてしまっています。
大人になっても、自己否定がクセになって、今でも続いてしまうわけです。
親を含む他者ではなく、自分を認めることで「自分で自分を育てなおす」ことができるようになってきます。
次第に自己肯定感が育ってきます。
感情は抑え込むほど苦しくなる
なぜ「自分の感情を認めて、受け入れる」ということが大切なのでしょうか?
あなたは、毒親のもとで、自分の感情を押し殺して生きてきたのではないでしょうか?
怒り、悲しみ、恐怖……
このようなネガティブな感情はもちろんですが、喜びや楽しみというポジティブな感情さえも
「感じてはいけない!」
と自分に言い聞かせてきたのかもしれませんね。
しかしながら、感情は、抑え込めば抑え込むほど、心の中でどんどん大きくなって、あなたを苦しめてしまいます。
まるで、風船を水の中に無理やり押し込めているようなもの。
手を離せば、勢いよく水面から飛び出してきますよね。
これと同じです。
感情は、あなたがあなたらしく生きるために必要な、大切なサインです。
それを無視し続けてしまうと、いつもあでたっても本当の自分を取り戻すことはできません。
だからこそ、「自分の感情を認めて、受け入れる」ということが、とても大切になります。
「今、ここ」でできることに焦点を当てる
では、「自分の感情を認めて、受け入れる」には、具体的にどういうことでしょうか?
たとえば、あなたが子どもの頃、親から理不尽に怒られたとします。
そのとき、あなたは本当は悲しくて、泣きたかったのに、「泣いてはいけない」と我慢したかもしれません。
大人になった今、そのときの感情を思い出してみてください。
そして、
「あのとき、私は悲しかったんだ」
「泣きたかったんだ」
と自分の感情を言葉にしてみましょう。
誰かに話す必要はありません。
自分自身に向けて、心の中でつぶやくだけでもいいのです。
さらに、
「私は、悲しむことを自分に許します」
「私は、泣いてもいいんだよ」
と、自分自身に優しく語りかけてみましょう。
これは、過去の出来事に焦点を当てるのではなく、「今、ここ」でできることに目を向け、小さな一歩を積み重ねていくことで、未来を変えていく方法です。
過去の出来事に焦点を当てるのではなく、「今、ここ」 でできることに目を向け、小さな一歩を積み重ねていくことで、未来を変えていく方法です。
この例のように、過去の出来事に対する感情を、改めて言葉にすることで、心の奥底に閉じ込めていた感情を解放することができます。
最初は難しいかもしれません。
でも、少しずつ、少しずつでいいのです。
自分の感情と向き合い、それを認めて、受け入れる練習をしてみてください。
まとめ
「自分の感情を認め、受け入れる」ことは、毒親のトラウマを克服し、生きづらさを解消するための、とても大切な第一歩です。
そのために、「今、ここ」でできることに焦点を合わせていくと良いでしょう。
そして、もし一人で取り組むことが難しいと感じたら、いつでもカウンセラーを頼ってくださいね。
カウンセラーは、あなたの感情に寄り添い、あなたがあなたらしく生きるためのサポートをしてくれる、心強い味方です。
解決志向ブリーフセラピーをはじめ、さまざまなアプローチを用いて、あなたの心に寄り添い、問題の解決をお手伝いします。
一歩踏み出す勇気があれば、あなたは必ず変われます。
あなたの心からの笑顔を心から願っています。