アダルトチルドレンの「ヒーロー」あなたの物語を紐解く鍵

こんにちは。
心理カウンセラー 神木春人です。

今日は、「いつも頑張りすぎてしまうあなた」へ、特別なメッセージをお届けします。

特に、アダルトチルドレンのヒーロー(英雄)タイプと呼ばれる、ある特徴を持つ方々へ。

その特徴を、わかりやすい例とともに、3つのポイントからお話ししていきます。

アダルトチルドレンのヒーロータイプの人は、子どもの頃から「良い子」であろうと努力します。

まるで、家族という名の「街」を守るスーパーヒーローのように。 たとえば、こんな姿です。

・お母さんの笑顔のために
お母さんがいつも疲れているから、家事を手伝い、弟や妹の面倒を見る。
「あなたがいてくれて助かるわ」という言葉が、何よりの報酬でした。

・お父さんの自慢の娘
成績優秀、スポーツ万能。
「さすが俺の娘だ」というお父さんの自慢げな顔が見たくて、いつも一番を目指していました。

・問題児の兄弟の代わりに
荒れている兄弟の代わりに、「良い子」でいることで、家族のバランスを取ろうとしていました。

このように、ヒーロータイプは、家族の期待を敏感に察知し、それに応えようと、無意識のうちに「役割」を演じてしまいます。 本来の自分自身は、心の奥深くに、隠されてしまうのです。

ヒーロータイプの人は、一見すると、とてもしっかりしていて、頼りになる存在です。 しかし、その裏には、見えない傷跡が隠されていることが少なくありません。

・完璧でなければならないという強迫観念
「失敗は許されない」「常に完璧でなければならない」と、自分を追い込んでしまいます。

・自分の感情を後回しにする自己犠牲
自分の気持ちよりも、周りの人の気持ちを優先し、自分の本当の気持ちには、蓋をしてしまう傾向にあります。

・弱さを見せられない
「弱音を吐いてはいけない」「人に頼ってはいけない」と、一人で抱え込んでしまいます。

たとえば、仕事で大きなプロジェクトを任され、見事に成功させたとしても、「もっとうまくできたはず」と自分を責めてしまう。

友人の相談には親身に乗るのに、自分の悩みは誰にも打ち明けられない。

いつも笑顔で元気そうに見えるけれど、実は心の中は、不安や孤独でいっぱい。

そんな、矛盾を抱えていることが多いのです。

ヒーロータイプの人は、「偽りの自分」を演じることに疲れ果て、生きづらさを感じていることが少なくありません。 しかし、それは、本当の自分と出会うための、大切な旅の始まりでもあるのです。

・小さな「NO」を言ってみる
すべてを引き受けるのではなく、時には断る勇気を持つ。
例えば、気が進まないママ友のランチの誘いを、丁寧に断ってみる。

・自分の「好き」を大切にする
周りの目や評価を気にせず、自分の好きなこと、やりたいことに没頭してみる。
例えば、昔好きだった絵を描いてみたり、気になっていた本を読んでみたり。

・信頼できる人に話を聞いてもらう
弱音を吐いてもいい、助けを求めてもいい。
例えば、昔からの友人に、今の気持ちを正直に話してみる。

大切なのは、自分自身を許し、受け入れること。 完璧でなくてもいい、弱くてもいい。 ありのままの自分を認め、愛すること。 それが、本当の自分と出会うための、第一歩となるのです。

アダルトチルドレンのヒーローとして生きてきたあなたは、とても優しく、責任感の強い人です。

でも、もう一人で抱え込まなくてもいいのです。

あなたの物語は、まだ始まったばかり。

これからは、自分のために生きていきましょう。

その道のりは、決して平坦ではないかもしれません。

時には立ち止まり、振り返ることもあるでしょう。

そんな時、心の奥深くに耳を澄ましてみてください。

「本当の自分」が、あなたに語りかけているはずです。

もし、一人で歩くことが難しいと感じたら、カウンセリングも、あなたの力になるでしょう。

カウンセラーは、あなたの心に寄り添い、一緒に未来への道を歩むための、心強いパートナーとなります。

あなたの幸せを、心から願っています。

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