こんにちは。
心理カウンセラー 神木春人です。
今日は、「家族と会うとき、気持ちが重くなり、理由もなくイライラしてしまう」という経験をしている方に、お話をしたいと思います。
イライラしてしまうのはどうしてなのだろう?
「家族と会うのは本来嬉しいはずなのに、なぜか心が重く、イライラしてしまうのは、どうしてなのだろう?」
こんな風に、家族との関係に悩んでいるあなたは、もしかしたら心が少し疲れているのかもしれません。
本当は仲良くしたいのに、心が思うように動かない。
そんな自分を責めてしまうこともあるでしょう。
でも、それはあなたが悪いわけではありません。
感情と向き合い、トラウマを理解しよう
自分自身の感情と向き合い、過去の経験やトラウマを理解することで、家族との関係を改善し、心の重さを軽くすることができます。
心が重くなる理由は過去の影響から
心が重くなるのには、必ず理由があります。
それは、あなたが過去に経験した出来事や、無意識のうちに抱え込んだ感情が影響していることが多いのです。
たとえば、幼少期に親から十分な愛情を受けられなかった、兄弟姉妹と比べられて劣等感を感じた、などの経験が、大人になった今も、あなたを苦しめているのかもしれません。
これらの経験は、あなたの心に深い傷を残し、自己肯定感を低くし、他人軸で生きる原因となっている可能性があります。
自分軸で動けず、他人の評価や期待に振り回されてしまう。
その結果、家族と会うときにも、無意識のうちに身構えてしまい、イライラや心の重さとして表れてしまうのです。
過去の経験を安全な環境で再体験し癒していく
ここで、ひとつの具体的な例をご紹介しましょう。
Aさん(40代女性、パート勤務)は、母親と会うたびに、理由もなくイライラしてしまうことに悩んでいました。
母親は明るく社交的な性格で、周りからも慕われているような人。
それなのに、Aさんは母親といると、なぜか息苦しく、早くその場を離れたいと感じてしまうのです。
Aさんは、自分の気持ちが理解できず、自己嫌悪に陥っていました。
「母親なのに、どうしてこんな風に感じてしまうんだろう。
私は冷たい人間なのだろうか…」と。
しかし、カウンセリングを通して、Aさんは自分の過去と向き合うことになります。
そして、幼少期に母親から言われた言葉が、深く心に傷を負わせていたことを理解しました。
母親は、Aさんが幼い頃、忙しさのあまり「あなたは手がかかる子ね」と、よく口にしていたのです。
その言葉は、まだ幼かったAさんの心に、「自分は母親にとって負担な存在なのだ」という思い込みを植え付けていました。
Aさんは、その思い込みが、母親との関係に影を落としていることに気づきました。
そして、母親の言葉の真意を、大人の視点で捉え直すことで、少しずつ母親へのわだかまりが解けていったのです。
Aさんのように、過去の経験と向き合うことで、家族との関係に変化をもたらすことができます。
そのために、心理療法、特に過去のトラウマに焦点を当てた療法が効果的です。
過去の経験を安全な環境で再体験し、癒していくことで、あなたの心の重さは、きっと軽くなっていくはずです。
心の重さを手放し、新しい自分へ
家族と会うときの心の重さやイライラは、あなたの過去の経験と深く関係しています。
しかし、それは決してあなただけの問題ではありません。
多くの人が、同じような悩みを抱えています。
自分自身の感情と向き合い、過去の経験を理解することで、あなたは必ず変わることができます。
心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すことができるのです。
そして、そのサポートとして、カウンセリングはとても有効な手段です。
カウンセラーは、あなたの心に寄り添い、あなたが自分自身と向き合うためのお手伝いをします。
もし、あなたが「家族との関係を改善したい」「心の重さを手放したい」と願っているなら、ぜひ一度、カウンセリングを試してみてはいかがでしょうか。
新しい一歩を踏み出すことで、あなたの人生は、きっとより豊かで、穏やかなものになるでしょう。
お問い合わせ、お待ちしております。