こんにちは。
心理カウンセラー 神木春人です。
今日は、「いつも頑張りすぎてしまうあなた」へ、特別なメッセージをお届けします。
特に、アダルトチルドレンのヒーロー(英雄)タイプと呼ばれる、ある特徴を持つ方々へ。
その特徴を、わかりやすい例とともに、3つのポイントからお話ししていきます。
1. 「良い子」の仮面: 家族の期待を背負うスーパーヒーロー
アダルトチルドレンのヒーロータイプの人は、子どもの頃から「良い子」であろうと努力します。
まるで、家族という名の「街」を守るスーパーヒーローのように。 たとえば、こんな姿です。
・お母さんの笑顔のために
お母さんがいつも疲れているから、家事を手伝い、弟や妹の面倒を見る。
「あなたがいてくれて助かるわ」という言葉が、何よりの報酬でした。
・お父さんの自慢の娘
成績優秀、スポーツ万能。
「さすが俺の娘だ」というお父さんの自慢げな顔が見たくて、いつも一番を目指していました。
・問題児の兄弟の代わりに
荒れている兄弟の代わりに、「良い子」でいることで、家族のバランスを取ろうとしていました。
このように、ヒーロータイプは、家族の期待を敏感に察知し、それに応えようと、無意識のうちに「役割」を演じてしまいます。 本来の自分自身は、心の奥深くに、隠されてしまうのです。
2. 見えない傷跡: 完璧主義と自己犠牲の裏側
ヒーロータイプの人は、一見すると、とてもしっかりしていて、頼りになる存在です。 しかし、その裏には、見えない傷跡が隠されていることが少なくありません。
・完璧でなければならないという強迫観念
「失敗は許されない」「常に完璧でなければならない」と、自分を追い込んでしまいます。
・自分の感情を後回しにする自己犠牲
自分の気持ちよりも、周りの人の気持ちを優先し、自分の本当の気持ちには、蓋をしてしまう傾向にあります。
・弱さを見せられない
「弱音を吐いてはいけない」「人に頼ってはいけない」と、一人で抱え込んでしまいます。
たとえば、仕事で大きなプロジェクトを任され、見事に成功させたとしても、「もっとうまくできたはず」と自分を責めてしまう。
友人の相談には親身に乗るのに、自分の悩みは誰にも打ち明けられない。
いつも笑顔で元気そうに見えるけれど、実は心の中は、不安や孤独でいっぱい。
そんな、矛盾を抱えていることが多いのです。
3. 偽りの自分からの卒業: 本当の自分と出会う旅
ヒーロータイプの人は、「偽りの自分」を演じることに疲れ果て、生きづらさを感じていることが少なくありません。 しかし、それは、本当の自分と出会うための、大切な旅の始まりでもあるのです。
・小さな「NO」を言ってみる
すべてを引き受けるのではなく、時には断る勇気を持つ。
例えば、気が進まないママ友のランチの誘いを、丁寧に断ってみる。
・自分の「好き」を大切にする
周りの目や評価を気にせず、自分の好きなこと、やりたいことに没頭してみる。
例えば、昔好きだった絵を描いてみたり、気になっていた本を読んでみたり。
・信頼できる人に話を聞いてもらう
弱音を吐いてもいい、助けを求めてもいい。
例えば、昔からの友人に、今の気持ちを正直に話してみる。
大切なのは、自分自身を許し、受け入れること。 完璧でなくてもいい、弱くてもいい。 ありのままの自分を認め、愛すること。 それが、本当の自分と出会うための、第一歩となるのです。
あなたの物語は、まだ始まったばかり
アダルトチルドレンのヒーローとして生きてきたあなたは、とても優しく、責任感の強い人です。
でも、もう一人で抱え込まなくてもいいのです。
あなたの物語は、まだ始まったばかり。
これからは、自分のために生きていきましょう。
その道のりは、決して平坦ではないかもしれません。
時には立ち止まり、振り返ることもあるでしょう。
そんな時、心の奥深くに耳を澄ましてみてください。
「本当の自分」が、あなたに語りかけているはずです。
もし、一人で歩くことが難しいと感じたら、カウンセリングも、あなたの力になるでしょう。
カウンセラーは、あなたの心に寄り添い、一緒に未来への道を歩むための、心強いパートナーとなります。
あなたの幸せを、心から願っています。